2018-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「寝ながら学べる構造主義」②

◼️「無意識の部屋」フロイト 構造主義の源流には、マルクスと並んで、フロイトもその名を連ねます。マルクスは、人間の思考を規定するものとして、労働における対外的な関係に着目しました。一方フロイトは、人間の最も内側にある領域、「無意識」が人間の思…

「寝ながら学べる構造主義」①

この本は、内田樹さんという、フランス現代思想を専門とする元大学教授の方が書かれています。内田樹さんは、毎年数々の書籍を書かれており、大きな書店では彼のコーナーが設けられていることも多々あります。「わかりにくいことを、非常にとっつきやすく書…

「フランス現代思想史」①

■フランス現代思想史をどう理解するか フランス現代思想といっても、その範囲が明確に誰から誰までと決められているわけではない。そこで、筆者」は「フランス現代思想の精神」を定義することで、範囲を限定する。本書では、「西洋近代を自己批判的に解明す…